犬が足を引きずる原因は?前十字靭帯断裂・膝蓋骨脱臼・椎間板ヘルニア|PetCase
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「数日前から少し庇うようになって。歩けるし大丈夫だと思ってたら、レントゲンで靭帯が切れてた」── じわじわ進む整形外科疾患で起きがちな、受診の遅れを描いた想定の声です。
短期間なら様子見していいケース
- 24 時間以内に始まった軽度の跛行で、休ませると改善傾向
- 体重をかけることはでき、ご飯・元気はいつもどおり
- 走ったあとや段差からの着地後に始まり、徐々に楽になっている
- 腫れ・熱感・触ったときの強い痛みがない
こんな時はすぐに受診を
- 足を完全に上げてつかない(3 本足歩行)
- 腫れ・熱感・変色がある、強い痛みで触らせない
- 骨折・脱臼を疑わせる「コキッ」という感触や音があった
- 転倒・交通事故・落下のあとに発症
- 同じ足で 1 週間以上跛行が続いている、または再発を繰り返す
- 震え・発熱・食欲低下を伴う(感染や免疫介在性の疑い)
考えられる病気
関連する疾患・症状
前十字靭帯断裂(CCL)
犬の整形外科疾患で最も多いものの一つ。中〜大型犬・肥満犬で多発し、片足で立てない・座り方が斜めになる・座っているとき後ろ足を投げ出すなどが手がかり。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
小型犬に多い、膝のお皿が外れる病気。スキップ歩行(ケンケン)して数歩で戻る、段差を嫌がるなどの間欠的なサインで気づきやすい。
椎間板ヘルニア
ダックスフンドなど胴長犬種に多い。後ろ足のふらつきや、抱き上げると痛がる・歩きたがらないなど、足の問題が背中由来であるサインに注意。
骨腫瘍(骨肉腫)
大型犬のシニアで、四肢の付け根が腫れて跛行することがある。痛みが強く、初期から鎮痛薬の反応が一過性のことが多い。早期発見が予後を左右する。
免疫介在性多発関節炎(IMPA)
発熱と複数の関節を移動する跛行が特徴。シェルティ・コリー系・トイ犬種で報告がある。血液検査と関節液検査で診断する。
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よくある質問
▶走ったあと一時的に引きずる、これは大丈夫?
一過性の筋疲労なら数時間〜半日で消失します。翌朝に改善していて、強い痛みや腫れがなければ、運動量を 1〜2 日落として観察してください。3 日以上同じ足を庇う、または再発を繰り返すなら受診を。
▶段差を上るのを嫌がるようになった。受診すべき?
パテラ・関節炎・椎間板ヘルニアの初期で出やすいサインです。明らかな跛行が見えなくても、ジャンプを避ける・座り方が変わるといった「行動の変化」だけで受診する価値があります。
▶通院までにできることは?
無理に歩かせず、滑らない場所で安静に。腫れている場合は冷やしすぎず、患部に触れる時は最小限に。発症のきっかけ(散歩中/ジャンプ後/突然など)、痛がる動作、改善・悪化の時間帯をメモして持参すると診察がスムーズです。
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