犬の食欲不振、病院に行くべきタイミング ── 3 日続いたら、もう様子見しない
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「3 週間前から少しずつ食べる量が減っていたのに、シニアだから仕方ないと思ってた。気づいた時には体重が 1kg 落ちていた」── シニア犬の食欲不振で起こりがちな、受診を遅らせる思考パターンを描いた想定の声です。
短期間なら様子見していいケース
- 昨日と今日だけ、半分ほど残している
- ご飯は食べないが、おやつや手作り食には反応する
- 気温が急に変わった、引っ越し直後など環境変化がある
- 元気・水を飲む量・排泄はいつもどおり
こんな時はすぐに受診を
- 丸 24 時間、水も含めて何も口にしていない
- ぐったりして立ち上がれない、震えがある
- 嘔吐や下痢を繰り返す、便に血が混じる
- 歯茎・舌が白い/黄色い(貧血・黄疸の疑い)
- 体重が 2 週間で 5% 以上落ちている
- シニア犬(7 歳以上)で 3 日以上続いている
考えられる病気
関連する疾患・症状
慢性腎臓病(CKD)
シニア犬の食欲不振で最も多い疾患のひとつ。多飲多尿を伴うことが多く、血液検査の SDMA や尿比重で早期発見できる。
歯周病・口内のトラブル
口の痛みが原因で「食べたいのに食べられない」状態。硬いフードだけ残す、片側で噛むなどのサインに注意。
消化器系の腫瘍・炎症性腸疾患(IBD)
徐々に食欲が落ち、体重も減っていく。便の質や嘔吐の頻度を毎日記録しておくと診察で役立つ。
膵炎
高脂肪食の後に急性発症することがある。背中を丸める、お腹を触ると嫌がるなどが特徴。
🍽️この疾患に合ったフード
慢性腎臓病(CKD) 向け
消化器系の腫瘍・炎症性腸疾患(IBD) 向け
膵炎 向け
よくある質問
▶犬がご飯を食べないのは何日まで様子見していい?
健康な成犬で 24 時間以内、おやつや水は口にしている場合は半日〜1 日の様子見が目安です。シニア犬・子犬・持病のある犬は 12 時間でも受診を検討してください。
▶元気があれば食欲がなくても大丈夫?
一時的な好み・気温変化なら問題ない場合が多いです。ただし 3 日以上続く・体重が落ちている・水を飲む量が変わっている時は、元気に見えても受診をおすすめします。
▶病院に行くまでに記録しておくと役立つ情報は?
食事量(普段の何割か)・最後に普通に食べた日時・水を飲む量・排泄の様子・体重の推移。PetCase のデイリーログを見せると、診察がスムーズになります。
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