犬がトイレに何度も行く|多尿 vs 排尿困難・CKD・糖尿病・膀胱炎・前立腺疾患・尿結石|PetCase
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「最近トイレに行く回数が増えたな、と思いつつ毎日が忙しくて先送り」── CKD・糖尿病・膀胱炎の初期で起こりがちな見落としです。
短期間なら様子見していいケース
- 夏や乾燥した季節で、飲水量が増えた分だけ排尿が増えている
- 尿の塊サイズはいつもどおり大きく、痛がる素振りがない
- 元気・食欲は普通
こんな時はすぐに受診を
- 少量を何度も排尿し、痛そうに鳴く・いきむ
- 血尿・濁った尿・刺激臭が強い
- 飲水量と排尿量が両方とも明らかに増えた(多飲多尿)
- 体重が落ちてきた、または食欲があるのに痩せる(糖尿病の疑い)
- 元気消失や食欲低下を伴う
- 未避妊メスで陰部からの分泌物がある(子宮蓄膿症の疑い)
考えられる病気
関連する疾患・症状
膀胱炎・尿路感染
少量を何度も排尿し、痛みや血尿を伴いやすい。メスでは特に多く、抗生剤と尿検査で診断・治療する。
尿路結石
結石が膀胱や尿道を刺激することで頻尿・血尿が起きる。食事内容と飲水量の調整が予防の柱。
慢性腎臓病(CKD)
尿を濃縮できなくなり、薄い尿を大量に排泄する → 飲水量も増えるという順序で多飲多尿が現れる。SDMA・尿比重で早期発見できる。
糖尿病
多飲多尿・食欲増加・体重減少が典型。インスリン治療と食事療法でコントロール可能。
クッシング症候群
シニアの中型犬以上に多い。多飲多尿・お腹の膨らみ・脱毛・パンティング増加が手がかり。
子宮蓄膿症
未避妊メスのシニアで多発。多飲多尿・陰部分泌物・元気消失を伴うことが多く、命に関わる救急疾患。
🍽️この疾患に合ったフード
尿路結石 向け
慢性腎臓病(CKD) 向け
糖尿病 向け
よくある質問
▶量が増えたのか、回数だけが増えたのか、家で確認できる?
1〜2 日、シートの吸水量や砂利の塊サイズを記録するのが現実的です。多飲多尿(量も増えた)は CKD・糖尿病・クッシング寄り、量は少なく回数だけ多い場合は膀胱炎・結石寄り、と振り分けの目安になります。
▶飲水量はどう測る?
計量カップで器に入れた量と、1 日後の残量の差を見ます。体重 1kg あたり 100mL/日を超える状態が続くなら、多飲の可能性が高くなります。
▶受診時に伝えるべきことは?
いつから増えたか、回数と尿塊サイズの推移、飲水量、食欲と体重の変化、最近の環境変化(フード・運動量)、未避妊メスなら最終発情の時期。PetCase のデイリーログがあると、診察時にグラフで共有できます。
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この症状の実例
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