ハムスターの頬が膨らんだまま戻らない|頬袋炎・脱出・腫瘍の見分け方|PetCase
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「いつも頬袋に食べ物を貯めるから今回もそれだと思っていたら、抜けないままだった」── 頬袋炎・腫瘍・脱出はハムスターで珍しくない、見過ごしやすい疾患群です。
短期間なら様子見していいケース
- いつものように食べ物を頬袋に詰めているが、1〜2 時間以内に減ってきた
- 左右対称に膨らんでおり、口の周りに腫れや赤みがない
- 元気・食欲・歩き方に変化がない
こんな時はすぐに受診を
- 頬が片側だけ膨らんでいて、24 時間以上抜けない
- 口の周りや顎の下に腫れ・じゅくじゅくがある
- よだれが多い、においが強い
- 頬袋の内側が口から外に出ている(頬袋脱)
- 食欲が落ちている、痩せてきた
- 体重・活動量・糞の量が減っている
考えられる病気
関連する疾患・症状
頬袋炎(口腔・頬袋の感染)
尖った種子・繊維が頬袋を傷つけ、細菌感染を起こした状態。腫れ・痛み・食欲低下が手がかり。早期の洗浄と抗生剤で改善が期待できる。
頬袋膿瘍
頬袋炎が進行して膿の塊になった状態。麻酔下での切開排膿が必要なことが多い。
頬袋脱
頬袋の内側が反転して口から外に出る。整復処置が必要で、自宅で押し戻すと粘膜を傷めるので避ける。
腫瘍(口腔・顎・頬袋)
ハムスターは寿命が短いため、わずか数か月の経過でも腫瘍が大きくなりやすい。片側性の腫れと食欲低下が手がかり。
歯のトラブル(過長歯)
ハムスターの切歯は伸び続けるため、噛み合わせが崩れると口元の腫れ・よだれ・食欲低下が起きる。
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よくある質問
▶家で頬袋を押し戻していい?
おすすめしません。粘膜は薄く繊細で、自宅処置で裂傷・出血を起こす危険があります。生理食塩水でぬらしたコットンで覆い、できるだけ早くエキゾチック対応の動物病院へ。
▶エキゾチック対応の病院がない地域では?
ハムスターを診られる病院は限られます。電話で「頬袋の腫れに対応可能か」を事前に確認してから向かうと安心です。日頃から「うさぎ・小動物対応」と書かれた病院を 1 件以上ストックしておきましょう。
▶受診時に伝えるべきことは?
いつから膨らみが続いているか、片側か両側か、最近食べていた物(尖った種子・繊維のあるおやつ)、体重と糞の量の推移、よだれや口臭の有無。可能なら腫れの写真と動画を持参を。
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