猫の開口呼吸は緊急サイン|心筋症・胸水・肺の病気の見分け方|今すぐ受診すべき理由|PetCase
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「運動のあとに少しハァハァしていた。犬みたいで珍しいなと思ったら、翌朝には呼吸が荒くなっていた」── 心筋症や胸水で起きうる、見逃しやすい初期サインです。
短期間なら様子見していいケース
- 夏の高温や強い興奮(病院帰り直後など)で、数分以内に口を閉じて落ち着く
- 元気・食欲・歯ぐきの色がいつもどおり
こんな時はすぐに受診を
- 安静時に口を開けて呼吸している
- 舌や歯ぐきが青っぽい・紫っぽい(チアノーゼ)
- 横になれない、座ったまま首を伸ばして呼吸する(起立呼吸)
- 安静時呼吸数が 40 回/分を超える
- 咳・呼吸音のヒューヒュー、お腹を大きく使った呼吸
- 突然動かなくなり、足の冷たさや後肢の麻痺がある(血栓塞栓症の疑い)
考えられる病気
関連する疾患・症状
肥大型心筋症(HCM)
猫で最も多い心臓病。多くは無症状で進行し、ある日突然 肺水腫・胸水・大動脈血栓塞栓症で呼吸困難として顕在化する。早期の心臓超音波検査で発見できる。
胸水
心臓病・腫瘍・FIP などで胸腔に水がたまる状態。呼吸が浅く速くなり、横になれなくなる。穿刺で水を抜く緊急処置が必要になる。
猫喘息(アレルギー性気管支炎)
発作性の咳と呼吸困難を起こす慢性疾患。ハウスダスト・煙・芳香剤などの環境要因が引き金になることが報告されている。
大動脈血栓塞栓症(ATE)
HCM の合併症として知られる。後ろ足の急な麻痺・冷感・激痛を伴い、口を開けて呼吸する。極めて緊急性が高い。
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よくある質問
▶猫もパンティングする?
健康な猫がパンティングすることは、犬と違ってかなり稀です。短時間の高温・激しい運動・強いストレス(病院帰りなど)以外で口を開けて呼吸している場合は、原則として異常と考えてください。
▶通院までにできることは?
できるだけ刺激しないこと。抱き上げてキャリーに入れるとき、保定で胸を圧迫しないように注意します。電話で症状を伝えてから向かうと、酸素室の準備など病院側で先回り対応してもらえることがあります。
▶安静時呼吸数の数え方は?
完全に寝ているとき、胸かお腹の動きを 15 秒数えて 4 倍します。健康な猫は通常 20〜30 回/分です。心臓病管理では「40 回/分を超えたら連絡」が一つの目安として使われています。
猫の他の症状
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