猫の下痢の原因は?慢性腸症・消化器型リンパ腫・IBD|軟便と危険な下痢の見分け方|PetCase
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「ずっと軟便気味だけど元気だから様子を見ていた」── 慢性腸症や消化管型リンパ腫で起きがちな、ゆっくり進む不調の見過ごしです。
短期間なら様子見していいケース
- 1 日 1〜2 回の軟便で、元気・食欲は普通
- フードを変えた直後・おやつを食べすぎた後の一過性
- 24 時間以内に普通便に戻った
- 水分摂取・尿量が変わらない
こんな時はすぐに受診を
- 水様便を 1 日に何度も繰り返している
- 血便(赤・黒・タール状)が混じる
- 嘔吐を伴い、水も飲めない
- 元気消失・歯ぐきの白さ・脱水のサイン(皮膚の戻りが遅い)
- 子猫・シニア猫・持病のある猫で 24 時間以上続く
- 2 週間以上、軟便〜下痢が断続的に続いている
考えられる病気
関連する疾患・症状
消化管型リンパ腫
中高齢猫で慢性下痢・体重減少・嘔吐を起こす代表的な疾患。早期診断で長期コントロールが期待できる。
炎症性腸疾患(IBD)
免疫を介した慢性腸炎で、リンパ腫と臨床像が似る。長期にわたる軟便と体重減少が手がかりで、内視鏡生検で診断する。
寄生虫感染
若い猫で多い。トリコモナス・ジアルジア・コクシジウムなど、便検査で見つかることが多い。同居猫への伝播にも注意。
食物アレルギー・不耐性
特定タンパク源への反応で慢性軟便が起きる。除去食試験で診断する。
甲状腺機能亢進症
猫の代謝亢進性疾患で、食欲があるのに痩せる・多飲多尿・軟便が並列で起きることがある。
🍽️この疾患に合ったフード
消化管型リンパ腫 向け
炎症性腸疾患(IBD) 向け
食物アレルギー・不耐性 向け
よくある質問
▶下痢のとき、絶食させるべき?
犬と違い、猫の絶食は肝リピドーシスのリスクを高めます。下痢があっても水分とカロリーは少量ずつでも摂らせ、まったく食べない時間が 24 時間を超えそうなら受診を検討してください。
▶便のどんな写真を残しておくと役立つ?
色(黒・赤・黄・緑)、形(水様・泥状・軟便)、血や粘液の有無、回数。スマホで撮っておくと診察が早く進みます。PetCase のデイリーログにも記録できます。
▶ジアルジアなど寄生虫は人にうつる?
ジアルジアは人獣共通感染症(ズーノーシス)として報告がある寄生虫です。トイレ掃除後の手洗い・砂の管理を徹底すれば実害リスクは下げられますが、家族に下痢が出ている時は医療機関にも伝えてください。
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