犬が異物・拾い食いした|中毒品目・腸閉塞・穿孔・2 時間以内の催吐・内視鏡・手術のリスク|PetCase
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「散歩中に何か拾った気がしたけど、その後元気だから様子を見ていた」── 数時間後にぐったり、というケースは少なくありません。
短期間なら様子見していいケース
- 少量の食べ物(鶏のささみ・ゆで野菜など)で、安全と確認できているもの
- 小さなティッシュひと切れ程度を呑み込んだ可能性で、元気・食欲は普通
- 数時間後の便でそのまま排泄された
こんな時はすぐに受診を
- チョコ・キシリトール・ぶどう/レーズン・玉ねぎ・アボカドなどの中毒品目
- 人の薬・サプリ・タバコ・防虫剤・観葉植物(ユリ・スズラン・ポトス ほか)
- 紐状の異物(リボン・糸・ひも)── 引っ張ると腸が傷つく危険
- 硬い・尖った異物(金属・ガラス・骨・楊枝)
- ボタン電池・磁石(複数)── 数時間で穿孔リスク
- 何度も嘔吐する、嘔吐物に血が混じる、お腹が張って痛がる
考えられる病気
関連する疾患・症状
チョコレート中毒
カカオに含まれるテオブロミンが原因。ダーク・ベイキング用ほど危険。興奮・震え・嘔吐・発作・不整脈を起こす。包装と量を持参して受診を。
キシリトール中毒
ガム・歯みがき・低糖質食品に含まれることがある。少量でも犬に重篤な低血糖と肝障害を起こす。発症は速いので即受診。
ぶどう・レーズン中毒
極少量で急性腎不全を起こす犬が報告されている。閾値が個体差で予測しにくく、量によらず受診を推奨。
消化管異物・閉塞
おもちゃ・果物の種・桃の種・骨・ボール・布。嘔吐・食欲低下・腹痛が続くときは内視鏡や手術が必要になる。紐状異物は引き抜かない。
ボタン電池・磁石(複数)
ボタン電池は粘膜と接触して数時間で熱傷・穿孔を起こしうる。磁石を複数飲むと腸壁を挟んで穿孔する。緊急受診を。
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消化管異物・閉塞 向け
よくある質問
▶家で吐かせていい?
おすすめしません。物質によっては吐かせると二次的に食道や肺を傷める危険があり(鋭利物・腐食性物質)、また自己判断の催吐は失敗が多いとされています。受診先に電話して、催吐の可否を判断してもらうのが安全です。
▶受診時に何を持っていく?
食べた物の包装(成分表示と量がわかるもの)、食べ残し、写真、いつ・どれくらい食べたか。可能なら直前の体重と、本人の様子の動画。これらが揃うと診断と中毒量計算が早く済みます。
▶誤飲を防ぐ家のチェック項目は?
チョコ・薬・ガム・電池・玉ねぎ/ぶどうは犬の届かない場所に。観葉植物の毒性は事前に調べ、ユリ・スズラン・サイカス類は撤去を検討。散歩ルートに拾い食いポイントがないかも見直しましょう。
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