猫の血尿、いつ病院に行くべきか ── 量より「出ているか」を先に見る
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「ピンクっぽいおしっこが 1 回だけ出て、その後は普通っぽい。気のせいだったかも、と先送りした」── FIC や結石の初期で起きがちな見落としです。
短期間なら様子見していいケース
- 尿の塊サイズはふだんと同じで、回数も普通
- 元気・食欲・水を飲む量がいつもどおり
- 24 時間以内に色がふだんに戻った
こんな時はすぐに受診を
- おしっこの塊が小さい・回数だけ増えている(オスは尿閉の前兆)
- いきんでも出ない、トイレ前で鳴く
- 嘔吐・食欲廃絶・元気消失を伴う
- 24 時間以上、血が混じる尿が続いている
- 高齢猫で多飲多尿・体重減少を伴う
考えられる病気
関連する疾患・症状
特発性膀胱炎(FIC)
若い猫に多い、ストレスが背景になりやすい膀胱炎。明確な感染や結石がなくても繰り返す。多頭・引っ越し・季節の変わり目に再発しやすいとされる。
尿路結石
ストルバイト・シュウ酸カルシウムなど。食事内容・飲水量・尿 pH が背景因子。雄猫では結石・結晶による尿閉の入口になりうる。
尿路感染(UTI)
シニア猫・腎臓病・糖尿病の猫で増える。発熱・元気低下を伴うことがあり、抗生剤治療を行う。
腎臓・膀胱の腫瘍
シニア猫で慢性的に血尿・体重減少が続くときに疑う。早期発見で治療の選択肢が増える。
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尿路結石 向け
よくある質問
▶猫砂で色が判別しにくい。どう確認する?
白系の固まる砂・色がつきにくいシートを 1 日だけ試すと判定しやすくなります。ペットシーツの上で排尿してもらえる子なら、シートに残った色で確認できます。撮影してログに残しておくと、診察時の比較に便利です。
▶ストレスが原因と聞いた。家でできることは?
FIC ではトイレの増設(頭数+1)・水飲み場の複数化・隠れ場所の確保・遊び時間の増加が推奨されます。多頭の場合は資源(食器・寝床)の分散も効果的とされます。それでも血尿が続く・再発するなら受診を。
▶受診のときに伝えるべきことは?
いつから血が見えたか、尿塊のサイズ・回数の変化、食欲と水を飲む量、最近の環境変化(同居動物・引っ越し・来客)。PetCase のデイリーログに記録があれば、診察時にグラフで共有できます。
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