犬がハアハア息をしている ── 心臓病かもしれません
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「暑いからハアハアしてるんだと思ってた。でも夜も続いていて、病院で検査したら心臓が悪くなってた」── 呼吸パターンの微妙な変化が、飼い主には判断しにくいものです。
短期間なら様子見していいケース
- 運動直後・暑い時間帯のパンティングで、安静 / 涼しい環境で落ち着く
- パンティング以外に症状(咳、むくみ、食欲低下)がない場合は 1 週間の経過観察も可
こんな時はすぐに受診を
- 安静にしているのにハアハア呼吸が続く、激しい
- 呼吸が浅く速い、または逆にゆっくり重い
- 呼吸音が異常(ゴロゴロ、ゼーゼー)
- 呼吸のたびに咳が出る
- 舌や歯茎が紫色・青色(酸素不足の兆候)
- パンティングと同時に、ぐったり、食欲低下、むくみ(特に脚)
考えられる病気
関連する疾患・症状
僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)
シニア小型犬の心臓病で最多。弁が不完全に閉じるため、血液が逆流。肺水腫で呼吸困難、夜間咳が出ることが多い。内服薬で進行を遅くできる。
クッシング症候群
シニア犬で副腎ホルモンが過剰に分泌。多飲多尿、パンティング、腹部膨満、皮膚の質低下。治療でコントロール可能。
肥満
パンティング・熱耐性低下・運動不耐性が症状。心臓への負荷を増す。食事・運動療法で改善。
肺疾患・胸腔内腫瘍
シニア犬で増加。パンティングと咳が同時に出ることが多い。レントゲンで確認。
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僧帽弁閉鎖不全症(MMVD) 向け
肥満 向け
よくある質問
▶夏でもないのにハアハアしているのは異常?
はい。安静時や涼しい環境で激しいパンティングが続くなら、医学的原因がないか確認を。特にシニア犬では心臓病の可能性が高い。
▶パンティングと咳の関係は?
心臓病(特に僧帽弁不全)では肺水腫が起きやすく、夜間に咳が出ることが多い。パンティング+咳の組み合わせは重要な信号。
▶受診時に確認されることは?
いつからパンティングが始まったか、時間帯(夜に多いか)、食欲・元気・むくみの有無。可能なら日中の安静時の呼吸数を数えておくと(成犬は通常 10~30 回 /分)、診察の参考になります。
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