犬の便に血が混じる|鮮血と黒いタール便で意味が違う・IBD・感染症・腸腫瘍・大腸癌|PetCase
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「タール状の便が 1 回出たけど、その後は普通便だった」── 上部消化管出血のサインを見過ごし、後から黒い便だったと気づくことは少なくありません。
短期間なら様子見していいケース
- 便表面に少量の鮮血が筋状についている(小腸の刺激や直腸の擦過程度)
- 元気・食欲・水を飲む量はいつもどおり
- 24 時間以内に普通便に戻った
- 硬便で擦れた様子・肛門周囲の擦り傷の心当たりがある
こんな時はすぐに受診を
- タール状の黒い便(メレナ:上部消化管出血の疑い)
- 鮮血が大量に混じる、または便が血そのもの
- 嘔吐・元気消失を伴う
- お腹が張って痛がる、触ると唸る
- 子犬で水様性血便(パルボ感染の疑い)
- 24 時間以上、血便が続いている
考えられる病気
関連する疾患・症状
パルボウイルス感染症
未ワクチン子犬の救急疾患。激しい嘔吐と血液混じりの水様便で、半日で全身状態が崩れる。早期入院・補液で救命率が大きく変わる。
出血性胃腸炎症候群(AHDS/HGE)
小型犬で多い、突然のいちごジャム様血便と嘔吐を起こす疾患。脱水で命に関わるが、補液で改善が見込める。
消化管腫瘍
シニア犬で慢性的にタール状便や貧血を伴うときに疑う。早期診断で外科・化学療法の選択肢が広がる。
消化器寄生虫
鉤虫・鞭虫などの感染で慢性血便と貧血を起こす。便検査で診断でき、駆虫で改善する。
炎症性腸疾患(IBD)・大腸炎
繰り返す軟便と粘液・少量の鮮血が手がかり。食事療法・免疫抑制薬で長期管理する。
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消化管腫瘍 向け
消化器寄生虫 向け
炎症性腸疾患(IBD)・大腸炎 向け
よくある質問
▶赤い血と黒いタール状、どちらが緊急?
どちらも受診の対象ですが、黒くタール状(メレナ)は上部消化管出血のサインで、見た目の派手さよりも深刻なことがあります。一度でも黒いタール状の便が出たら受診をおすすめします。
▶便の写真は撮るべき?
強くおすすめします。色・粘り気・血の混じり方は、受診時の言葉だけでは伝わりません。スマホで真上から撮り、紙の上に乗せて色を残すのが理想です。PetCase のデイリーログにも残せます。
▶子犬で 1 回血便があった。様子見でいい?
パルボなど致死的疾患の入口の可能性があります。元気がある時点で受診し、血液検査と便検査を受けることをおすすめします。
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