猫が食べない原因は?脂肪肝・慢性腎臓病・甲状腺機能亢進症|24時間以内の受診が必須|PetCase
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「2 日くらい食べなかったけど、気分屋だから……と思っていたら 3 日目にぐったり」── 猫の食欲不振で起きがちな、肝リピドーシスへの最短ルートを描いた想定の声です。
短期間なら様子見していいケース
- 今日 1 回ぶんだけ残した(半日以内に食べた)
- おやつ・ちゅーる・水は普通に口にしている
- フードを変えた直後で、明らかに好みの問題
- 元気・排泄・呼吸はいつもどおり
こんな時はすぐに受診を
- 丸 24 時間、水以外まったく口にしていない
- 太り気味(BCS 7 以上)の猫で 24 時間以上絶食している
- 嘔吐・よだれ・口臭の変化を伴う
- 隠れて出てこない、抱き上げると唸る
- 呼吸が早い、口を開けて呼吸している
- 黄疸(白目・歯ぐきが黄色っぽい)が見える
考えられる病気
関連する疾患・症状
肝リピドーシス(脂肪肝)
猫特有の代謝の弱点で、絶食が 24〜48 時間を超えると肝臓に脂肪が急速に蓄積する病気。太り気味の猫でリスクが高く、進行すると黄疸・嘔吐・意識低下を伴う。早期の強制給餌や入院点滴で回復しうる。
慢性腎臓病(CKD)
シニア猫の食欲不振で最も多い背景疾患の一つ。多飲多尿や体重減少を伴うことが多い。SDMA・尿比重で早期発見できる。
口腔疾患(歯吸収病巣・口内炎)
「食べたいのに痛くて食べられない」状態。硬いフードだけ残す、片側で噛む、口元を気にする仕草が手がかり。
消化管型リンパ腫・IBD
中高齢猫の慢性的な食欲低下と体重減少の代表的な原因。嘔吐・下痢を断続的に繰り返すこともある。
🍽️この疾患に合ったフード
慢性腎臓病(CKD) 向け
消化管型リンパ腫・IBD 向け
よくある質問
▶猫はどれくらい食べなくても大丈夫?
犬と違い、猫は 24 時間の絶食でも肝リピドーシスのリスクがあります。とくに太り気味(BCS 7 以上)の猫では危険が高く、24 時間まったく食べていない場合は受診を検討してください。
▶ちゅーるなら食べる、これでも大丈夫?
ちゅーるは水分とカロリーを摂れるので、完全絶食よりは安全です。ただし通常食を 2 日以上拒否している、体重が落ちてきた、ちゅーるすら食べなくなった、という変化があれば受診を急いでください。
▶病院に行くまでに記録しておくと役立つことは?
最後にきちんと食べた日時、ふだんの摂取量と今日の量、水の飲み具合、トイレの回数、嘔吐・よだれの有無。PetCase のデイリーログがあれば、診察時に「いつから・どれだけ」を客観的に共有できます。
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