ウサギの歯が伸びている ── 不正咬合は進行性
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「歯が伸びてるけど、切ればいいと思ってた」── ウサギの歯科疾患は根が深く、削歯だけでは解決しないことが多いです。
短期間なら様子見していいケース
- 歯がやや長いが、食べる速度・量に変化がなく、よだれもない
- 歯がわずかにねじれているが、顔の腫れ・臭いがない場合は 1 週間以内に歯科受診の予約を(待たずに早期対応が重要)
こんな時はすぐに受診を
- 歯が異常に長い、ねじれている
- 食べる速度が遅くなった、選り好みが増えた
- よだれが増えた、口のまわりが常に湿っている
- 口から悪臭がする
- 顔の形が変わった(腫れ)、特に目の下
- くしゃみ・鼻水(歯根膿瘍が鼻腔に浸潤)
- 食べたいのに食べられない様子、体重減少
考えられる病気
関連する疾患・症状
不正咬合(永続的)
ウサギの歯は上下の歯が正しい角度で擦り合わないと、自然に磨耗しない。削歯(削ることで一時的に短くする)で対応するが、反復的に必要。最終的には抜歯も検討。
歯根膿瘍
不正咬合から歯根が感染し、膿が根元に溜まる。顔面腫脹・眼球突出・ 鼻汁。根尖端切除やローカル除去など、高度な歯科手術が必要なことも。
顔面腫瘤
シニアウサギで増加。悪性腫瘍の可能性もあり、早期診断で治療選択肢が増える。
口内炎・食道狭窄
よだれ過多で食道がただれ、狭窄して食べられなくなることもある。栄養支援(強制給仕)が必要になる。
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よくある質問
▶ウサギの歯は切ってもいい?
はい。削歯(歯を削る)は歯科医療で行う。自分で爪切りなどで切ると、歯が割れて感染リスクになるため避けてください。
▶削歯の頻度はどのくらい?
正常咬合なら削歯の必要はなし。不正咬合の場合、症状に応じて数週間~数ヶ月ごとに必要になることもあります。頻度が多いなら、抜歯や他の治療法を検討。
▶食べられなくなった場合、何をする?
栄養支援用の流動食(ペレット粉末水溶き、野菜ペースト)で栄養維持。同時に歯科処置で原因を解決。完全に食べられなくなるまで待つと、体力が急落します。
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