レオパが食べない・後肢がふらつく ── MBD のサインを早期に
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「ピンセットから餌を取らなくなった日、ケージの掃除でいつもより活発さがないとは思った。1 週間後、後肢が引きずるようになって受診したら MBD が進んでいた」── 爬虫類の異変は静かに進むため、毎日の観察記録が決定打になります。
短期間なら様子見していいケース
- 脱皮直前で 2〜3 日食欲が落ちる(脱皮後に戻る)
- 冷涼期(クーリング相当の温度)で代謝が落ちて摂食が減る(環境を温めれば戻る)
- 個別餌の好みで一時的に拒食する
こんな時はすぐに受診を
- 1 週間以上、餌を口にしていない(成体)。幼体は 3〜4 日で要相談
- 尾が細くなり、骨が浮いて見える(脂肪減少のサイン)
- 後肢を引きずる・歩き方が斜めになる(神経/骨の異常)
- 顎が膨らんで柔らかい(線維性骨異栄養症=重度の MBD)
- 脱皮が剥がれずに皮膚が固まっている(特に趾と尾)
- 便が長期間出ていない(10 日以上)
- 目を閉じたまま開かない/充血
考えられる病気
関連する疾患・症状
代謝性骨疾患(MBD)
カルシウム不足・UVB 不足・温度管理不足で骨が弱る。顎の変形・後肢の麻痺・骨折につながる。早期発見であればサプリ・UVB ライトの再設定で改善が期待できる。
脱皮不全
湿度不足で皮膚が剥がれず壊死を起こす。趾・尾の壊死で切除が必要になることがある。シェルター内のウェットスペースを確保することで予防できる。
クリプトスポリジウム症
寄生虫による慢性下痢・吐き戻し・体重減少。糞便検査で診断、治癒は難しいケースが多く、隔離と環境消毒が重要。
卵詰まり(メス)
お腹が大きく張り、力むのに卵が出ない。レントゲンで確認、ホルモン投与または外科対応。
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よくある質問
▶受診前に環境を記録しておくべき?
はい。ホットスポット温度・クールサイド温度・湿度・UVB ライトの種類と使用期間・カルシウム剤の頻度を写真とメモで揃えると、初診の精度が大きく上がります。
▶カルシウム剤は毎食与えるべき?
一般的にレオパでは「ビタミン D3 入り 1 回/週」「無 D3 1 回/週」のローテーションが議論されています。具体的な頻度は個体・UVB の有無で変わるため、まずは記録を持って獣医師に相談を。
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