モルモットがご飯を食べない|消化管うっ滞・不正咬合・尿結石・卵巣嚢腫・12 時間が生死を分ける|PetCase
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「いつも食欲旺盛な子だから、今日少し残しただけなら大丈夫」── モルモットの場合、絶食 24 時間で消化管うっ滞が進む前に動くのが鉄則です。
短期間なら様子見していいケース
- いつもの 8 割程度の量を食べていて、牧草とペレットの両方に手を付けている
- 盲腸便を食べる仕草が見える、糞は普段どおり
- 元気・活動量に変化がない
こんな時はすぐに受診を
- 丸 12 時間、牧草もペレットも口にしていない
- 糞が小さくなった、または出ていない
- よだれが多い・口元が濡れている(不正咬合の疑い)
- お腹が張って苦しそう、姿勢を縮める
- 呼吸が早い、鼻汁・くしゃみを伴う
- メスで血尿・腹部膨満(卵巣嚢腫・尿結石の疑い)
考えられる病気
関連する疾患・症状
消化管うっ滞
モルモットでも食欲不振 → 腸蠕動低下 → うっ滞という連鎖が起きうる。早期の強制給餌・点滴・鎮痛が予後を分ける。
不正咬合(特に臼歯)
モルモットの歯は生涯伸び続けるため、咀嚼バランスが崩れると痛みで食べられなくなる。よだれ・固いものを残す・痩せが手がかり。
ビタミン C 欠乏症(壊血病)
モルモットは自分でビタミン C を作れない。慢性的に不足すると関節・歯肉の出血や食欲低下が起きる。新鮮な野菜やサプリで補う必要がある。
尿結石・卵巣嚢腫
メスのモルモットでは卵巣嚢腫が中年以降に多発する。お腹の膨らみ・脱毛・食欲低下が手がかり。尿結石は血尿と排尿痛で気づかれる。
呼吸器感染(ボルデテラ)
モルモットの代表的な呼吸器感染。鼻汁・くしゃみ・呼吸促迫を伴い、食欲低下から急速に悪化することがある。
🍽️この疾患に合ったフード
消化管うっ滞 向け
尿結石・卵巣嚢腫 向け
よくある質問
▶家で強制給餌していい?
クリティカルケアなど専用フードがあれば短時間の支援は有効です。ただし誤嚥のリスクがあるため、必ず温度と量を守り、シリンジは少量ずつ。可能なら受診し、適切な分量と回数を指導してもらうのが安全です。
▶モルモットを診られる病院がない地域では?
うさぎを診られる病院は、モルモットも対応していることが多いです。日頃から「エキゾチック対応」を 1 件以上ストックしておくと、緊急時の判断が早くなります。電話相談だけでも進む方向が見えてきます。
▶受診時に持参すると役立つものは?
直近の糞便(できれば 2〜3 個)、よだれや鼻汁の写真、普段のフードと最近のおやつ、新鮮野菜の頻度、体重の推移。PetCase のデイリーログにこれらが残っていると診察が早く進みます。
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