カメの目が腫れて開かない ── ビタミン A 欠乏症と細菌感染の見極め
このコラムは診断・治療を行うものではなく、獣医師との対話を助けるための情報整理です。 記載の症状や受診目安は一般的な目安であり、個体差・持病の有無によって判断は変わります。 最終的な判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
「目を閉じたまま開かなくなって、餌も食べなくなった。1 週間様子を見ているうちに、両目とも開かなくなっていた」── カメの目の異常は栄養・水質・温度の複合的なサインで、早期受診で改善できることが多い症状です。
短期間なら様子見していいケース
- 水換えと水温調整 (種に合った範囲) をしてから 2-3 日で軽い目やにが治まった
- 食欲があり、普段通り活発に動いている
- 片目だけ一時的にしょぼしょぼするが、24 時間で戻る
こんな時はすぐに受診を
- 目が腫れて開かない・白く濁っている
- 両目とも閉じたまま・餌に反応しない
- 鼻水や口を開けた呼吸が同時に見られる
- 甲羅にカビ・出血・剥がれが見える
- 食欲不振が 1 週間以上続いている
考えられる病気
関連する疾患・症状
ビタミン A 欠乏症
主にミドリガメ (アカミミガメ) など水棲種で多い。動物性蛋白に偏った食事・水質悪化が背景にある。目の腫れ・口腔粘膜の白色化が典型サイン。野菜・色付きのリクガメフードなどでビタミン A 源を増やし、獣医師相談で注射治療を行うこともある。
結膜炎・細菌感染
水質悪化と免疫低下で起きる。抗生剤点眼や全身投与で治療する。水換えとフィルター清掃を強化しつつ、早めに獣医師に相談を。
低温による免疫低下
水温が種に合った範囲を下回ると免疫が落ち、二次感染を招く。サーモスタットで安定した温度勾配 (バスキング 30-35°C、水中 25-28°C を目安、種別で調整) を保つことが基本予防。
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よくある質問
▶目薬は家にある人間用のものを使っても大丈夫?
使わないでください。人間用の点眼薬には防腐剤や血管収縮剤が含まれており、カメの目には刺激が強すぎることがあります。爬虫類診療に対応した獣医師から処方を受けてください。
▶水換えをこまめにすれば予防できる?
水質管理は予防の基本で、フィルター運用と週 1-2 回の部分換水が目安です。ただし栄養 (ビタミン A) ・温度 (種別の適温) ・UVB 環境のいずれが欠けても発症するため、総合的な飼育環境チェックが必要です。
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この症状の実例
「目が腫れて開かない」に関する、飼い主の実体験と獣医学論文をもとにした症例を集めました。
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